【思春期外来に通う女子生徒】不登校になる・ならないの境界線に立たされた時

ファーストビュー用アドセンス




前回、私は絶賛負傷中といいましたが

実は娘も負傷中です。

本人談を信じるとすれば、おそらく私よりも症状がひどい。

お陰で少し荒れております。

夏休み前から、娘は発作によって(詳しくはこちら→)

無理なく体育や部活を参加するという状況でしたが(夏休み中の部活はほぼ全力で参加していました)

負傷のお陰で完全に体育と部活をお休みしています。

負傷した時、ちょうどまた部活で全員の記録を取っている時で

娘は自動的に最下位になり、そのまま活動休止。

参加できない悔しさを抱えています。

そして

まもなく体育祭です。

娘は現時点で体育祭に参加できるか分からないので

日が近づくにつれて盛り上がっていくクラスを、シラけた目で見ています。

前から騒がしくてストレスを抱えていましたから、尚更煩わしくなってきたクラスの雰囲気。

クラスうざい

学校イヤ、休みたい

頭痛い

口癖のように言っていて、負傷箇所も痛みが全く引かないと言います。

娘は運動が元々苦手なので、体育祭は大嫌いなイベントです。

おそらくあわよくばの気持ちがあるのでしょう。

先日、思春期外来に通う女の子の記事を読みました。

まじめで勉強ができて、生徒会などの活動も積極的に参加していた優等生タイプの女子生徒です。

ある時から、学校が苦痛で苦痛でたまらなくなって

思春期外来に通うようになりました。

先生は

頑張らなくていい

無理をしなくていい

あなたには休息が必要

そのような言葉をかけてあげたそうですが、その生徒は

頑張っていない自分は価値がない

と一蹴したそうです。

学校が苦痛な理由って

いじめだったり

本人なりに努力しても理解できない勉強を強いられたりすることによって

苦痛を感じるものだと思っていましたが

どんどん自分に課していく、まじめで優秀な子どもたちの中にも

登校が困難になるほどのストレスを抱えている子が沢山います。

そこは

当人でないと理解しがたい領域です。

逃げ道に進むことに罪悪感を抱く人は

本当に苦しいと思います。

娘が負傷してしばらく経ったある日のことです。

前日の夜に学校が苦痛だ苦痛だと延々と言って翌朝

頭とお腹が痛いと言って

着替えることもせず、トイレから出てきませんでした。

私は娘がトイレに行っている間に

学校に欠席の連絡をしました。

娘は小学校から含めてこれまで

何度かこういった状況で学校を欠席したことがあります。

片手で数える程度です。

今までは1日休むと

あー学校だるいなー

と元気に言いつつ

翌日の準備を始めます。

ところが今回は

翌日も欠席に持って行こうという雰囲気でした。

暗く落ち込み

学校の準備も一切しない

友達が届けてくれた欠席のお手紙も見ようともしない。

私は

ここで連日欠席を許すと

不登校の道に進むかもしれない

という不安が頭をよぎりました。

登校拒否の道に進むのは、まだ全然早いんじゃないか

連続で休むと

またすぐに休みたくなって、登校するのがさらに苦痛になってきます。

この段階で学校を拒否していたら、社会に出た時にどうなるのか

いま逃げることを選択すると

もう挑戦する気力が生まれなくなってしまうのではないか

人と関わることに恐怖を感じるようになるのではないか

でも。

この段階

というのは

所詮、私のものさし。

娘とどう話しをしようか悩みました。

追い詰めてはいけないけれど、逃げ道へ進むことも簡単ではない。

そしてもうひとつ気がかりなことがありました。

お姉ちゃんの様子を、弟はちゃんと見ている

息子はおそらく

姉の欠席を、少しサボり寄りで見ています。

欠席した日の夕方

娘が少し元気だった時間があったんです。

そこで息子がすかさず

めっちゃ元気に見えるんやけど。

と言いました。

息子は毎日『学校だるい。面倒くさい。休みたい』

とふざけた口調で言います。

行けば楽しいらしいのですが、

朝起きるのと、登校時間が苦痛だそうです。

お姉ちゃんは休ませたのに、なんで僕は休ませてくれないの

そんな風に不満に思うのも、そう遠くないような気がします。

息子も学校ではまじめで、どちらかというと優等生タイプです。

騒いだりふざけたりしている子たちを、シラーっとみているようですが

興味もないので、スルーしているのだとか。

だけど中学に入ったら、姉をマネて

ストレスだ!!

と言い出すかもしれません。

その時に私はどう対応すればいいのか。

夜に息子が寝たあと、娘の部屋に行きました。

娘は洗濯した衣類を畳んでいました。

中学のバッグはパカーンと開き、

翌日の用意をしているようには見えません。

中学ほんまダルいよな。お母さんも、中学の時はおもんなかったわー。

うるさい幼稚園児みたいなやつめっちゃおって、イライラしたしな。あんたと一緒。

ほんでお母さんも体育祭とか大嫌いやったしな(笑)

気持ちわかるわー。

部活、出られんで悔しいなぁ。

早くケガ治ったらええな。

私は最初に

娘の気持ちに共感するような言葉を並べました。

体育祭ってなんであるん。なくなればええのに。

休みたい。

娘はまず、体育祭のことについて話しました。

私は

ケガの治り次第やな。

今はまだなんとも言えん。

でも、参加できんからと言って、欠席するかどうかは別やで。

応援もできるやん。

と言いました。

そして学校を休む話。

いま、誰かからターゲットにされていじめられたりとかはないやん?

あんたのことを大好きやと思ってくれてる友達も沢山おる。

休みがちになると、友達が離れていって

益々学校に行きづらくなるよ。

お母さんはまだその段階(不登校を選ぶ段階)ではないと思うんやけど、あんたはどう思う?

そこはあんたにしか分からん。

娘は黙って聞いていました。

そしてポツリ

先生は騒がしい子たちの味方

と言いました。

昨年から大好きだった先生。

今年担任の先生になって大喜びで

毎日のように先生の話を報告してくれていましたが

最近めっきり話題にあがらなくなりました。

担任の先生は

授業中に騒いでいる子たちを注意せず

一緒になって盛り上がっている(ように見える)みたいです。

授業中静かにするのは当然で、自習であっても与えられた課題に取り組むべき。

騒いでいい時間じゃないねんから、あんたは間違ってない。

騒いでる奴が悪い。先生ももうちょっとちゃんと注意・指導して欲しいでな。

でもな

先生は、真面目な子も、騒がしい子も

楽しく学校に来て欲しいという気持ちは一緒なんよ。

あんまり何もかも厳しく取り締まり過ぎて、その騒がしい子たちがストレスたまって真面目にしている子たちをいじめたり冷やかしたりすることで楽しみ始めたらイヤやん?

いま、クラス内で大きなトラブルを聞かないのは、そういうバランスなんかもしれへんで。

うるさくても自分には関係ない、視界に入らん、耳に入らん

そんな風になれたらええなぁ

てか、黙れ幼稚園児!とは思うけどな(笑)

娘はちょっと理解してくれた?風に見えました。

そしてお決まりの

何かあるたびに言うこのことば。

この経験はな、悪いことばっかりじゃないねん。

大人になっても嫌な奴とか変な奴、ちゃんとできん人なんかなんぼでもおるからな。

嫌な思いもいっぱいあるよ。

でもな、子どもの時から経験積んで免疫つけたら

そんな人らが視界に入ってこんよ。

悩むこともなく、うまくかわす力が身についてるから。

だから大人になったらめっちゃ楽しいで!

※はい、ちょっと盛りました。

翌朝。

娘は中々ベッドから起き上がらず

着替えようとしませんでした。

また休むん?

息子がそう言ったのですかさず

休まんよ

と私が答えました。

娘とも何度も何度も話をしていかないといけませんが

息子ともきちんと話しをしなければいけませんね。

のそのそと起き上がり準備を始める娘。

物凄く暗い表情です。

ここから親は

我が子が生命力を失うかもしれない恐怖

と戦うんだな、とまで思いました。

子どもたちは

帰宅後の第一声

ただいま

の言葉に、いまの感情を精一杯込めます。

その日の私は

娘の第一声が不安で仕方ありませんでした。

ただいまー!

元気がある!

帰り道

遠い家にも関わらず、仲の良い友達が娘の荷物を持って送ってくれたみたいです。

そして

体育祭の練習の時の話を報告してくれました。

クラスメイトの騒がしいメンバー1人が、同じく見学だったらしく

めっちゃ楽しくしゃべったらしい。

その子がこんな一言を言ってくれたみたいです。

出れそうやったら体育祭一緒にがんばろな

同じ種目に出場するメンバーのようです。

娘の顔は笑顔でした。

あたし、体育祭が嫌なだけかも笑

マシンガンのように話してくる娘に対して

休まさんけどな笑

私はそう言って笑いました。

体育祭が終わればまた、変わってくるかもしれない。

間もなく体育祭、そして間もなく席替え。

一進一退だと思います。

昨日は大丈夫だったけど、今日はダメだった。

これからも繰り返すでしょう。

大人になれば分かること。

中学時代なんて一瞬で過ぎてしまう。

大抵の嫌な感情は忘れてしまう。

当の本人にはピンとこなくて

気の遠くなるような絶望を感じることもあると思います。

親がしてあげられることって

なんだろうね。

私自身の感情がブレブレなのを感じます。

イジメの被害者は泣き寝入りするしかないの?いじめ加害者を撃退して反省させる方法とは

にほんブログ村 子育てブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他生活ブログ 人間関係へ
にほんブログ村

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

300×250アドセンス