こちらの続きです。
パーカーのフードを目深にかぶり
リビングの隅で1人、
胡坐をかいてあつ森をしているスミ子。
1人で何かブツブツ言っています。
ヤバイこれめっちゃいい~
こんなんもできるんや~
あ、やった、すごい
孤独を感じているスミ子。
でも素直に遊ぼうと誘うこともできなければ
みんなの仲間に入ることもできない
精一杯みんなの気を引こうと
あつ森をやって、自分が優越感に浸りたい
そんな
精一杯のつぶやきでした。
スミ子のつぶやきに
興味を示す子は誰もいません。
うちの子たちは
スミ子のことが好きではありません。
すぐ仕切りたがる
自分が一番いいポジションをとって、
やりたくないことをこっちに押し付ける
思い通りにならなかったらすぐ拗ねる
自慢ばっかりでうんざり
自己チューでおもんない。
義実家に行くことになると
子どもたちはいつも
スミ子、めんどいなー
というようなことを言います。
これでも
数年前は
義実家に行くのを楽しみにしていた時期もあったし
いとこ同士で仲良く遊び、騒ぎ
お泊りしたいという話に流れることもありました。
スミ子が嫌だ
ということを言いだしたのは
末っ子が生まれてしばらく経ってからです。
今まで散々嫌な思いをしてきたのを私は分かっているので
「放っておいていいいよ」
と言っています。
うちの子たちが
そこまで我慢してやる必要はない。
私はスミ子に近づき、話しかけました。
「わぁ~あつ森やんっ!ええなー。どんなゲーム?ちょっと教えてよ~」
スミ子に並び、一緒に画面をのぞき込みました。
スミ子が少し緊張しているのが分かりました。
私はその後
「これはなに?」
「え、そんなんできるん。見せて見せて」
スミ子に質問攻めをしました。
スミ子は私の質問に小さな声で答え
そして私のリクエストに応えてくれました。
あぁ、まだ返事をしてくれる
その場から逃れようとはしない
まだ
そこまでには到達していない
そう思いました。
こちらに続きます→★
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